「場面緘黙の子を海外に連れて行って大丈夫だろうか」
「英語環境でますます話せなくなるのでは?」
「学校生活は成り立つの?」
海外移住を考えるとき、場面緘黙のある子どもを持つ親にとって不安はとても大きいものです。
我が家には場面緘黙傾向の一卵性双子がいます。
日本からカナダへ移住した当初、外ではほとんど話せない状態でした。
この記事では、場面緘黙の子は海外でどうなるのか、実体験をもとにお伝えします。
場面緘黙の子は海外生活でどうなる?【結論】
結論から言うと、
最初は確実に大変です。
しかし、環境によってはプラスに働く面もあります。
特に感じたのは、
-
無理に話させない文化
-
多様性への理解
-
ジェスチャーや非言語コミュニケーションの許容
この3つでした。
移住直後の様子|英語環境でどうなったか
カナダに来たばかりの頃、双子は知らない人に話しかけられるだけで泣いていました。
英語が分からない不安に加え、もともとの場面緘黙。
スーパーや公園でも固まり、親の後ろに隠れる日々。
初登校の日
学校初日は、教室に入った瞬間に無言。
先生に名前を聞かれても、目を伏せたままでした。
双子でも反応は違った
同じ環境でも反応は違いました。
-
姉:より慎重で完全に沈黙
-
妹:ジェスチャーや表情でやり取り
双子でも、場面緘黙の出方は違うと実感しました。
カナダの学校の対応|日本との違い
場面緘黙の子が海外の学校でどう扱われるかは大きな不安です。
我が家が感じた違いをまとめます。
| 項目 | 日本 | カナダ |
|---|---|---|
| 発言 | 発表の機会が多い | 無理に当てない |
| 先生の対応 | 話せるよう促すことも | 話さなくてもOKという姿勢 |
| クラス文化 | 同調重視 | 多様性重視 |
もちろん学校によりますが、
「話さなくてもその子の一部」と受け止める姿勢は強く感じました。
これは場面緘黙の子にとって安心材料になります。
英語環境は悪化する?それとも変化する?
英語環境で場面緘黙は悪化するのか。
我が家の場合、
最初は悪化したように見えました。
しかし数か月後、変化が出てきました。
-
家で英語の歌を口ずさむ
-
先生に小声で返事をする
-
友達にうなずきで応じる
「話す」以外のコミュニケーションが増えたのです。
英語が壁になる一方で、
みんなが“第二言語”という環境は逆に安心感もあったように感じます。
親として一番しんどかったこと
正直に言うと、一番つらかったのは親の孤独でした。
-
相談できる人がいない
-
子どもが泣く姿を見る罪悪感
-
「移住は間違いだったのでは」という迷い
場面緘黙×海外移住は、子どもだけでなく親のメンタルも揺さぶります。
海外移住を考えている親へのアドバイス
場面緘黙の子を海外に連れて行く場合、準備してよかったことがあります。
✔ 学校に事前共有する
場面緘黙について具体的に説明する。
✔ 子どもに「話さなくていい」と伝える
プレッシャーを減らす。
✔ 比較しない
「昨日より少し安心しているか」を見る。