場面緘黙に気づいたのは、カナダに渡ってしばらく経ち、双子が3歳になってからのことでした。
デイケアに通い始めたものの、周りの子どもたちと同じように過ごすことができず、「もしかして…」と感じ始めたのがこの頃です。
この記事では、場面緘黙の双子が海外のデイケア・プレスクールでどのように過ごしていたのか、実体験をもとに書いています。
海外生活全体については、▶︎ 場面緘黙症の子は海外でどうなる?英語環境での変化とカナダ生活の実体験 で詳しく書いています。
場面緘黙に気づいたきっかけはデイケアだった
カナダに来てから3歳になり、デイケアに入りました。
しかし、半年通っても一言も話すことがありませんでした。
それだけでなく、
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食事を食べられない
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水を飲むこともできない
といった様子が続き、先生からも心配されるようになりました。
話せないだけでなく、食べることもできなかった
デイケアでは給食が出ていましたが、
「口に合わないのかもしれない」ということで、おにぎりを持たせることになりました。
すると、ほんの少しだけですが食べるようになったのです。
今思えば、
話せない環境そのものが緊張でいっぱいで、
食べることや飲むことすら難しかったのだと思います。
デイケアで支えになった存在
デイケアには、いつも手を握ってくれる2歳年上の女の子がいました。
言葉を交わすことはなくても、
その子がそばにいてくれるだけで安心していたようで、
その存在がなければ通い続けることは難しかったと思います。
場面緘黙の子にとって、
「話さなくても一緒にいてくれる人」がどれほど大きな支えになるかを、この時初めて実感しました。
プレスクールでも言葉は出なかったが、変化はあった
その後プレスクールに進みましたが、
1年目はやはり言葉は出ませんでした。
ただ、少しずつ変化がありました。
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頷いて意思表示をする
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表情で気持ちを伝える
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お友達の近くに座る
といった、非言語でのコミュニケーションが増えていきました。
先生の配慮が大きな助けになった
プレスクールの先生は、
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トイレに行きたい
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ヘルプが必要
といった場面で使えるジェスチャーを考えてくれました。
また、
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話すことを強要しない
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イエス・ノーで答えられる聞き方をする
という対応を、先生もお友達も自然にしてくれていました。
この「話さなくてもいい」という空気は、
親としても本当に救われました。
2年目、初めて聞けた小さな声
プレスクールに入って2年目。
慣れた先生にだけ、とても小さな声で挨拶ができるようになりました。
ほんの一言でしたが、
それは我が家にとって大きな一歩でした。
「環境に慣れる」というのは、
話せるようになることだけではなく、
安心できる人が増えることなのだと感じた出来事です。
まとめ
この時期の体験は、海外生活全体の中のほんの一部です。
▶︎ 場面緘黙の子どもについて先生にどう伝えたか|海外で実践してよかった対応
では、デイケアやプレスクールで先生とどのようにコミュニケーションをとっていたかをまとめています。




